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​招待講演  

​13:00~16:00

会場:神戸大学鶴甲第2キャンパス  大会議室(A棟2階)

高見  泰興

神戸大学  大学院人間発達環境学研究科

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来歴:2008年神戸大学准教授 
                 2021年神戸大学教授

講演タイトル:交尾器の研究は自由にする

講演要旨:

かつて形の魅力に取り憑かれた私は,自らの「形欲」を満たす対象を追い求めてさまよい,オサムシの交尾器にたどり着いた.そのようなこともあり,私の研究を振り返ると,分類,行動,生態,進化,発生を行ったり来たりで,まとまりがない.唯一の共通点は,形に関わるということだろうか.  
科学の世界では,モノの研究よりもコトの研究が上等だとされる.ムシの標本を集めてニヤニヤしているだけではダメだということである.私はオサムシの標本をせっせと集め,交尾器の標本を作ってはニヤニヤしながら,その形に関わるさまざまなコトを知ろうとしてきた.オサムシの交尾器というモノを中心として進めてきた私の,最近の興味と研究の紹介をさせていただきたい.  
これは私の最終講義ではありません,念の為.

上川内  あづさ

名古屋大学  大学院理学研究科

来歴:2002年 基生研、東京大学  ポスドク
                 2005年 ケルン大学 ポスドク
                 2008年 東京薬科大学 助教
                 2011年 名古屋大学 教授

講演タイトル:配偶行動を支える聴覚コミュニケーションの神経機構

講演要旨:

動物にとって交尾相手を適切に認識し、  配偶行動を成功させることは繁殖に直結する重要な課題である。 ショウジョウバエや蚊では、  求愛音や羽音を介した聴覚コミュニケーションが配偶行動の制御に重要な役割を果たしている。 本講演では、  行動解析、生理学的計測、形態学的解析によって明らかになってきた研究成果をもとに、  聴覚器が音をどのように受容し、  その情報が神経回路を介して交尾行動へ変換されるのかを紹介する。 さらに、  ショウジョウバエと蚊の聴覚システムを比較しながら、  配偶行動を支える聴覚情報処理機構の共通原理と多様性について議論する。

講演タイトル:
配偶行動を支える聴覚コミュニケーション​の神経機構

中田  兼介

京都女子大学  現代社会学部

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来歴:2000年   長崎総合科学大学講師                  2004年    東京経済大学助教授
                 2011年       京都女子大学准教授
                 2015年       京都女子大学教授

講演タイトル:クモの交尾器破壊と性的対立

講演要旨:

クモには垂体と呼ばれる小さな突起がメスの外部交尾器についている種が見られる(垂体はオスが自らの交接器をメス交尾器の適した位置に配して精子を受け渡すための手がかりとして機能する)。 その一種のギンメッキゴミグモでは、交接の約9割で垂体がオスによって除去され、  メスは再交接能力を失う。 この交尾器破壊はオスに父性確保のメリットを与える一方で、  メスは生涯交接回数を一回に制限されることで複数回交尾のメリットを失い、  かつ交尾器の損傷から生じる直接のコストを被っている可能性が示唆されている。 またゴミグモ属には他にも交尾器破壊を行う種が複数いるが、  その様態は一様ではなく、進化の道筋が単純ではないことが示唆される。

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